臨床心理士の適正 その2

(2) 謙虚さと共感性をもつ

臨床心理士は、クライエントの心に秘めた
個人の秘密に属することを聞くことがよくあります。

普通なら人に話さないような、恥ずかしい事や、
心をえぐられるような心に秘めた部分に
触れざるを得ない場合もあります。

さらに、家族の裏側や学校や職場での人間関係など、
相談のためにあえて聴くこともあるでしょう。

とにかく、こまかく立ち入った話を、
うそ偽りなく正直に教えてもらい、
それをクライエントの心の問題を解決する事に
役立てていくのが臨床心理士の仕事です。

臨床心理士は、その人の心の悩みや苦しみや怒りを謙虚に受け止めながら、
クライエントの秘密に属する事を深々と聴き、
苦しみや悲しみ、辛さに添い、
クライエントが臨床心理士に語ることによる心の傷つきにまで十分配慮をしながら、共感することが重要です。

(3) 忍耐力をもつ

日常生活の中で、友人や家族から相談を受けると、
直ちに答えを提示しないと相談にのった気がしませんし、
相談をしたほうも早く答えが欲しくて相談をしたのに、
何も答えを提示してくれないのでは物足りなく思ったりします。

ですから、日常生活の中での相談事に対しては、
焦って解決方法をひねり出そうとします。

しかし、そのひねり出した答えについては、
相手側の考えに近い答えであればあっさり納得されますが、
相手とは程遠い答えだと、一生懸命考えたのに喜んでもらえず、
喧嘩になってしまったりすることもあります。

これは、相手が相談をするときに、既に、
相談者のなかには、答えが用意されているからだといえるでしょう。

しかし、「答えが用意されている」と言っても、
本人は、自分では全く思いも及ばない状態で、
悩みの元にある心のからくりに本人が気づいて行くためには、
とても長い時間を必要とします。

そこで、臨床心理士が忍耐力をもって
クライエントにじっくり寄り添い、
話を傾聴しながら、焦らずに、相手の解決を待つこと必要なのです。

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