臨床心理士の適正 その1

臨床心理士は、どのような人が向いているのでしょうか?

実際に活躍している臨床心理士を見てみると、
様々な特性を持った人がいます。

また、どのような心構えが必要なのか?という部分でも、
臨床心理士の学問的立場や方法論(相談方法や技術)によって異なるので、
一概に、「こんな人が臨床心理士に向いている。」
と言い切ることはできません。

臨床心理士は、心の問題を抱える人を対象に、
適切な援助を行う事が必要です。

そして、どのような資質が求められるのか?
と、問われれば、「常識的な社会人としての資質」
と、答えるのが、最も適切ではないかと思います。

(1) 広い視野をもつ

私たちは、目の前に問題が現れると、
直ちに解決しなければいけないと思い、
そうなると、視野が狭くなってしまいます。

臨床心理士は、同じような事態に直面したときは、
その悩みや悲しみ、苦しみ、辛さなどに共感し、
受け止めます。

しかし、その悩みや悲しみ、苦しみ、辛さなどは、
たまたま偶然に起こったことではなく、
その人の体験と深く関連した意味や意図が働いていて、
そのような状況にいたる動機、
理由と目的があると考えるので、
直ちにその問題について解決をしようとはしません。

たとえば、不登校の子どもの相談を受けた場合、
問題が発声したときは、子どもの問題行動だと思っていたことが、
心理相談を続けていくうちに、
両親の問題や家庭危機がその背景にあり、
子どもが不登校になることによって、かろうじて離婚や家庭崩壊が
つなぎとめられている状況があったというような事実が
明らかになるなどします。

クライエントの問題行動の背景にある、
最初の面接の時には見えていない心のあり方や、
その人を巡る関係性にまで心配りをしながら、
その人を理解しようとしていくのが臨床心理士です。

物事に対して、簡単に善悪を判断しない広い視野を持ち、
柔軟性の高い姿勢を保つことが求められます。

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