臨床心理士の活躍の場 その3

<大学・研究所の領域で働く臨床心理士の仕事>

大学や研究所で働く臨床心理士は、「研究職」と呼ばれ、
臨床心理学を教えたり、臨床心理学に関する研究をするなどしています。

臨床心理士を目指す人は、
大学・大学院、或いは民間の研究機関にいる臨床心理士から、
系統的な講義だけでなく、
実習やスーパービジョンを含んだきめ細かな指導を受けることが必要です。

殆どの大学には、学生相談室や保健管理センターが設置されていて、
指定大学院を中心に大学院生の実習施設として
一般の人をも相談の対象とする外来向けの相談室を持つ大学も増えています。

ですから、大学教員でもある臨床心理士は、
このような相談室での相談業務にも関与し、
そのスキルを活躍させています。

もちろん、中には授業は担当せず、
相談業務のみにたずさわる臨床心理士もいて、
そのような臨床心理士は、「カウンセラー」とか「相談員」と呼ばれています。

外来の心理相談室は、大学によって、それぞれ様々な形で運営がされていますが、
低料金で心理学的援助を受けることができる機関として、
地域に浸透してきています。

在学生を対象とした相談室での臨床心理士

在学生を対象とした相談室での臨床心理士は、
「学生の心理や性格」、「対人関係」、「学業」、「進路」、
「就職」、「セクシュアルハラスメント」、「宗教カルト」、
「悪徳商法」など、様々な問題に対して相談に応じ、
精神障害を抱える学生の相談にも応じています。

近年は、社会問題でもある「ひきこもり」の学生への対応が、
とても重要な役割となっていますし、課題となっています。

大学によっては、一般の学生を対象に、
心の健康に関する講演会や体験合宿を企画実施したり、
教職員へのコンサルテーションに力を入れているところもあります。

<私設心理相談の領域で働く臨床心理士>

ひとくちに私設心理相談機関といっても、
臨床心理士がひとりで開業している心理相談室もありますし、
多数のカウンセラーが勤務している大手のカウンセリングセンターなど、
様々な規模がありますが、
私設心理相談の最大の特徴としては、
なんといっても「心理職が主役の職場」だということです。

私設心理相談機関では、クライエントとじかに契約を結び、
必要な心理学的援助を有償で提供します。

そして、その業務に伴う責任やリスクは、
全て臨床心理士自らが負います。

自分の裁量を最大限に活かし、
特色のあるサービスを提供する事はできますが、
クライエントが必要としていることは何かということを、
的確に見極めることが必要で、
必要な場合には、外部機関を紹介することもあります。

そのためには、いつでも利用できる外部機関との
ネットワークを持っている必要があります。

さらに、経営者としての才覚も求められます。

私設心理相談機関の開設者は、
たとえば10年15年という臨床経験を積んだベテランであり、
広く深い知識、経営力、コミュニケーション力が求められます。

 

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