臨床心理士の活躍の場 その1

臨床心理士には、様々な活躍の場があります。

たとえば、「保健・医療」、「福祉」、「教育」、「大学・研究所」、
「司法・法務・警察」、「私設心理相談」などの領域があります。

臨床心理士の全ての職場が、このような領域で分けられるわけではなく、
たとえば、障害児や高齢者に対する心理学的援助では、
一概に医療とも福祉とも、教育とも決められない領域で活躍することになるでしょう。

また、臨床心理士の職場には、他職種の専門領域とみなされるところが多いです。

たとえば、保健・医療の領域には医師や看護師という専門職がいますし、
教育の領域では教師がいます。

これは、心理職が比較的新しい職種であり、
それぞれの領域で心理学的援助が必要とされてきたため、
従来からある職種に加え、真理職も徐々に採用されるようになったからだといえるでしょう。

歴史的に見ても、心理職の業務は、まず心理臨床という領域があり、
その領域から様々な領域に波及したのではなく、
それぞれの領域で個別に発展しています。

<保健・医療の領域で働く臨床心理士>

臨床心理士が働く医療機関には、
精神病院、総合病院、診療所などがあります。

この医療機関では、「臨床心理士」と呼ばれることもありますし、
「心理療法士」とか「心理」など別の職名で呼ばれることもあります。

診療科では、精神科に所属する臨床心理士が最も多く、
続いて、心療内科、小児科というようになっています。

精神病院では心理室、総合病院では医療相談室というように、
診療科から独立した部署に所属していることもありますし、
診療所では、心理相談室が併設されているところが増えています。

医療機関の臨床心理士の仕事

医療機関の臨床心理士は、主に医師の依頼を受けて、
臨床心理アセスメントや心理療法、集団療法、家庭療法を行います。

対象となる患者さんは、主に神経症や心身症、
うつ病の患者さんですが、
精神病院では、統合失調症の患者さんを対象として
SSTやデイケア等の社会復帰支援活動に携わる臨床心理士もいます。

さらに、総合病院では、脳外科や神経内科の
患者さんに対してアセスメントを行うこともありますし、
アルコール依存症や高齢者を対象とした医療に力を入れている病院でも、
臨床心理士の出番は多くなっています。

また、HIVカウンセリングなど慢性疾患の患者さんに対する
心理学的援助やターミナルケア、
周産期の母子ケアに携わる臨床心理士も多くなっています。

保健機関の臨床心理士

保健機関には、保健所・精神保健福祉センターなどがあります。

保健所・精神保健福祉センターなどで働く臨床心理士の多くは、
「精神保健福祉相談員」と呼ばれる公務員です。

精神保健福祉士として働く臨床心理士は、
医療機関の臨床心理士と同じような仕事もしますが、
第一線の行政機関の職員として、臨床心理的地域援助に相当する
仕事の比率が高くなります

臨床心理的地域援助に相当する仕事としては、
電話相談を含む精神保健相談や受診受療援助、
精神障害者の自助グループや家族会・作業所などの育成、
心の健康増進の啓蒙活動などがあります。

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