臨床心理士の仕事 その3

(2) 臨床心理面接

臨床心理面接は、クライエントに、カウンセリングや心理療法を行うことです。

臨床心理面接を主な仕事としている臨床心理士は、
カウンセラーと呼ばれたり、
心理療法家(サイコセラピスト)と呼ばれることもあります。

さて、臨床心理士の面接は、「人間関係」をおもな「仕事道具にする」
という特徴があります。

そして、もっともよく用いられる人間関係は、「対話」です。

対話による心理療法

対話による心理療法としては、
フロイト派、ユング派を含む精神力動的心理療法や、
来談者中心療法を含む人間性心理学的心理療法、
認知行動療法などがあります。

非言語的表現による心理療法

非言語的表現を媒介に関わる心理療法としては、
絵画療法や音楽療法を含む芸術療法、箱庭療法、
子どもに対して、主に遊びを介して関わる遊戯療法(プレイセラピー)
があります。

身体や行動に働きかける心理療法

身体や行動に働きかける心理療法としては、
「行動療法」、「自立訓練法」、「催眠療法」、「動作法」、
「森田療法」などがあります。

これらの療法は、クライエントとセラピストが
一対一の関係で用いますが、
集団療法やシステムアプローズを含む家族療法、
心理劇などの集団を対象として、
集団の中の内部の人間関係に働きかける心理療法もあります。

そのほかの心理療法

他にも、過去から現在までの対人関係における自分の態度を
徹底的に内省することを側面から支える「内観療法」、
発達障害児を対象とする心理指導や訓練、
統合失調症を対象とする
ソーシャルスキルトレーニング:生活技能訓練(SST)、
デイケアの一部なども、広い意味で捉えると、
臨床心理面接に含まれるでしょう。

心理療法の3本柱とは

心理療法の3本柱とされているものは、
「精神力動的療法」、「人間性心理学的心理療法」、
「行動療法」の3つです。

精神力動的心理療法

心理学的問題の背後に存在している
無意識的な「葛藤」に注目する技法です。

フロイト派であれば、頭の中に浮かんだ事を
そのまま話す「自由連想法」を用い、
ユング派であれば、夢分析や箱庭療法を用いて、
無意識の内容に接近するように関わっていきます。

そして、クライエントとセラピストの関係の中で、
「葛藤」が展開される様になったら、この「葛藤」を取り扱い、
その解消を図っていきます。

人間性心理学的心理療法

セラピストの「真実性」、「無条件の肯定的配慮」、
「共感的理解」という態度が、
クライエントに内在する成長への動機づけを
開放すると考える技法です。

クライエントの話を無条件に肯定したり、
共感したりするような態度で傾聴するなどして、
関わっていきます。

行動療法

心理学的問題は、誤った学習の結果であるとの考え方です。

行動療法では、クライエントがセラピストと共に具体的な行動目標を立てます。

そして、プログラムに従って、決められた行動の課題を行ったり、
練習をしたりします。

ネガティブな考え方を修正する認知行動療法が、現在は主流になっています。

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